2021.11.06

注文住宅を検討中の方に向けて結露しない家をつくるコツを解説します!

皆さんは、窓とサッシに水滴がついて、カーテンがカビて困った経験はございませんか。
結露の発生はカビの繁殖を促します。
それゆえ、結露しないような住宅にすることが大切です。
そこで今回は、結露の危険性とカビの発生要素、家の結露を防ぐための対策について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

□結露の危険性とカビの発生要素とは?

*結露の危険性について

結露は湿気がたくさんある空間に存在します。
そして、瞬く間にカビが発生します。
そして、そのカビを食べるダニが発生して、カビとダニによるシックハウス症候群が生じます。

近年では、カビの菌糸から出る酵素が化学変化を起こして人体に有害な揮発性化学物質(VOC)が出ていることが確認されました。
また、カビの胞子がアレルギー疾患を引き起こすことも徐々に認知されています。
アレルギー症状の大きな要因は、室内の天井や壁に生えているカビと、それを餌にするダニ等の「ハウスダスト」になります。
カビは目に見えなくても、住宅内部に無数に存在しているため、注意が必要です。

 

*カビの発生要素とは?

カビの繁殖条件は、主に「水分」、「温度」、「酸素」、「栄養」の4つです。
ここでは、それぞれ解説します。

まず、水分です。
カビは微生物の一種であるため、生命体であり生きる上では水が必要になります。
水がない環境では、カビは生息できないでしょう。

実際には、カビは周辺湿度が低減すると、不活性化して増殖を停止します。
それゆえ、カビが増殖するためには、水分は必要な要素の1つと言えるでしょう。

次に、温度です。
カビは60℃以上の高温で加熱すれば、死滅するでしょう。
洗濯乾燥機などの乾燥温度が60℃前後となっています。
ただし、カビの種類によっては、120℃以上で長時間加熱しなければ死滅しないカビも存在します。

次に、酸素です。
酸素を必要とする好気性微生物であるカビは、酸素がなければ生きていけません。
ただし、真空などの無酸素でもカビ胞子は完全に死滅しません。
酸素の存在する状況に戻すとたちまち増殖するでしょう。

最後に、栄養です。
生物であるカビは、栄養なしでは生きていけません。
ただし、カビは非常に多種多様な物質を栄養として利用できるのです。
それゆえ、栄養を断つことはほぼ不可能でしょう。

□家の結露を防ぐ対策とは?

家の結露を防ぐためには、「断熱」、「気密」、「換気」がポイントとなります。
断熱性が高ければ、家の外部と内部の温度差を低減でき、表面結露の発生を防げます。
また、気密性が高ければ部屋から壁などの躯体に湿気が入りにくくなります。
そして、換気が行われていると、空気を清潔に保てます。

□まとめ

今回は、結露の危険性とカビの発生要素、家の結露を防ぐための対策について解説しました。
結露は、健康面で人体に影響を及ぼす恐れがあります。
それゆえ、家の結露を防ぐ対策を施して、結露を少しでも減らすことが大切です。
注文住宅を検討中の方で、結露に関してご質問や疑問点があればお問い合わせください。